魚を食べて病気予防しよう

■魚を食べて病気予防できるって本当?
魚にはたくさんの種類がありますが、それぞれ高い健康効果が期待できる栄養成分をたっぷりと含んでいます。例えば、マグロやサバ、鮭などは日本人が大好きな魚ですが、これらにはDHAやEPAが豊富に含まれています。これらの脂肪酸は、常温でもサラサラな液体をした不飽和脂肪酸で、中性脂肪やコレステロール値アップの原因とならないだけでなく、血液の粘度を下げて血流活性化などの健康効果が期待できます。血液の年度が下がることによって、動脈硬化の予防につながりますし、脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞などは魚を食べて病気予防できるのです。

ちなみに、魚に多く含まれているDHAやEPAには、認知症を予防する効果もあります。脳には、外部から有害なものが侵入しないようにフィルター機能がついています。血液の流れが悪化すると、本来ならこのフィルターを通過して脳へ入ることができる成分でも、侵入できないという事態が起こりやすくなります。しかし、魚に含まれているDHAに関しては、フィルターを問題なく通過でき、脳内にある神経伝達機能を活性化したり、情報伝達機能を改善する働きをしてくれます。そのため、高齢の人にとっては、魚を食べて病気予防できる効果を大きく実感できるのではないでしょうか。

■魚の食べ方によっても健康効果は変わる
DHAやEPAは脂肪酸で、魚に含まれている油のことです。魚を調理する際には、焼いたり揚げたり、様々な調理方法がありますが、魚に含まれている栄養効果を最大にするためには、調理方法も大きく関係しています。

例えば、焼いたりグリルしていただく場合には、油で揚げた場合よりも調理時間は長くなってしまいます。しかし、調理する際の温度という点では、油で揚げた時ほど高くはなりません。魚に含まれている脂肪酸は、高温調理すると破壊されてしまうという性質があります。そのため油で揚げると、せっかく豊富に含まれているDHAやSPAが破壊されてしまい、魚が持つ不飽和脂肪酸の健康効果を享受できなくなってしまいます。さらに、油で揚げると、油に含まれている飽和脂肪酸を摂取することになり、肉を食べた時のように生活習慣病のリスクが高まります。

日本人の食生活においては、寿司や刺身のように魚を生で食べる機会もたくさんあります。生食は、DHAやEPAの摂取という点では理想的な食べ方ですし、カロリー摂取の点でもヘルシーです。また、お米を炊く際に魚も入れて炊き込みご飯にするなどの調理方法も、調理温度はそれほど高くならないため、魚に含まれている栄養素が破壊されてしまう心配はありません。

■ダイエットにもおすすめ
魚を食べて得られる健康効果には、ダイエット効果もあります。肉と比べると魚は低カロリーです。そのため、肉中心の食生活から魚中心に変えることで、摂取するカロリー量が少なくなり、減量効果が期待できます。その他にも、魚の脂肪酸にはすい臓がんの発症リスクを30%も引き下げてくれる健康効果があります。