魚を食べて病気予防しましょう!

1.生活習慣病の予防

日本食のように、魚を食べて病気予防をしようという動きが世界中に広まっています。魚に含まれるDHAやEPAにはコレステロールや中性脂肪の数値を改善してくれる働きがあるので、生活習慣病の予防にも効果があるとされています。魚油には炎症を抑えてくれる効果があり、ある調査ではがんの発症する確率を30%も減少させたという報告もあります。

また、イワシやサンマ、サバなどの青魚に含まれるオメガ3脂肪酸(DHAやEPA)は、糖尿病になるリスクを低下させるという研究結果も発表されています。魚を食することで血糖をコントロールすることができ、インスリン抵抗性の改善にも効果があるためです。

さらに、オメガ脂肪酸には血液をサラサラにし、血栓をできにくくする働きがあるので、動脈硬化を防いでくれることもわかっています。そのため、閉塞性動脈硬化症や高脂血症、脂質異常症の治療薬に、DHAやEPAを濃縮した薬が使用されるケースもあります。

2.魚を食べて病気予防!アルツハイマー病や認知症予防にも

老化して、脳内にアミロイド班(老人斑)が出来ると、免疫細胞が動き出して修復しようとします。しかし、免疫細胞が正常な神経細胞まで攻撃してしまうことで、脳細胞が炎症を起こし、アルツハイマー病を発症してしまいます。

しかし、ある研究で、DHAがその炎症を修復することが明らかになりました。その研究では、アルツハイマー病予備軍の方々で魚を1日80gしか食べなかった人はアルツハイマー病を発症しましたが、1日120g食べた人は発症しませんでした。

予防効果の出る1日の摂取量の目安としては、マグロのトロであれば2切れ、タイの刺身であれば5切れ、イワシであれば2匹、サンマであれば1匹です。

日本食や地中海料理が、認知症の予防に役立つという研究結果もあります。魚を多く使う食事を日常的に摂り、認知症のリスクを軽減させましょう。

3..ダイエットにも効果あり

魚油には、「褐色脂肪細胞」や「ベージュ細胞」といった、脂肪を分解後に熱を発生させる細胞の動きを活性化する働きがあるというデータがあります。また、DHAやEPAは中性脂肪を減らしてくれるので、脂肪が蓄積しないように働いてくれます。悪玉コレステロールを減らしてくれる働きもあるので、血行が良くなり、代謝アップにも繋がります。

良質な魚にはタンパク質がたっぷり含まれています。タンパク質は筋肉を作る素になり、筋肉量が増えることで基礎代謝が上がるので、痩せやすい体質を作ることができます。

さらに、魚に含まれるビタミンDや鉄分も大活躍してくれます。ビタミンDはタンパク質の運搬係となり、筋肉の合成を助けます。鉄分はエネルギーを作り出してくれるので、カロリーを燃やしやすくなり、効率よくダイエットができます。

肉に比べて魚は食べるのに時間がかかるため、食べ過ぎも防ぐことができる点でも、ダイエットに向いていると言えます。魚を食べて病気予防(肥満予防)し、健康な体を手に入れましょう。