魚を食べて病気予防しよう!どんな病気を防げる?

日本人の平均寿命が長いのは、魚を中心とした和食に原因があると言われています。魚は栄養豊富なうえ、病気を予防する効果があるので、「魚を食べて病気予防しよう」と提唱する医師や栄養士は少なくありません。

DHAとEPA豊富な青魚を食べて病気予防しよう

サンマやサバ、イワシなどの青魚には、DHAとEPAというn-3系不飽和脂肪酸が含まれています。血中のコレステロールや中性脂肪の値を下げて、血液をサラサラにするので、高血圧など生活習慣病を予防できます。1日3gのDHAとEPAを定期的に摂取している人は、血圧が4.5mmHgほど低下したという報告があります。DHAとEPAには、動脈硬化など、心血管疾患を防ぐ効果が期待できます。1週間のうち1~3回青魚を食べると、心臓病のリスクが36%程度少なくなるとのことです。

認知所予防にも効果あり!

DHAは人間の脳の構成成分でもあります。脳や神経細胞を活発化させて、記憶力や判断力、学習力を向上させる効果があります。そのため、認知症の予防に効果が期待できます。1日1切れ程度の魚を食べていると、認知症リスクはかなり低下すると言われています。ただし、フライなど油で揚げる調理法には、認知症を予防する効果は期待できません。高温の油を使って調理すると、DHAは壊れてしまいます。刺身にしたり、蒸して食べたりするのがおすすめです。焼き魚でも効果があります。

魚を食べて糖尿病リスクを減らそう

糖尿病と魚との関係を調査した結果、魚を食べる人ほど糖尿病にかかるリスクが少ないことが分かったという研究結果が報告されています。糖尿病リスクを減らすのは、インスリン分泌を改善する効果のあるn-3不飽和脂肪酸とビタミンDであることも分かっています。アジ、サンマ、イワシなどの小型から中型の魚が特に効果的です。さらに、ウナギも糖尿病リスクを抑える効果が期待できます。ただし、魚を干物にすると、糖尿病を予防する効果はなくなります。

ビタミンA豊富な魚でウイルス性の風邪を予防しよう

ビタミンAには、のどや鼻の粘膜を強くして、ウイルスの侵入を防ぐ効果があります。そのため、ウイルス性の風邪やインフルエンザを予防するのに有効です。ビタミンAは、アンコウ、ウナギ、鮎、そしてホタルイカなどに多く含まれています。油と一緒に摂取すると、吸収力がアップします。

生理痛・PMSを和らげるのはビタミンB6

ビタミンB6には、女性ホルモンの分泌を整え、生理痛を和らげる効果があります。マグロの赤身、カツオ、鮭などに豊富に含まれています。生理痛が重い方は、生理中以外でも普段から意識して、ビタミンB6を含む食材を食べましょう。女性ホルモンの働きを整えるので、生理不順、PMS(月経前症候群)の落ち込みやイライラにも役立ちます。ビタミンB6はたんぱく質からエネルギーを生産する際に使われる成分なので、普段肉をよく食べる人ほど、ビタミンB6を積極的に摂取してください。