魚を食べて病気予防できるって本当?

1. 魚を食べて病気予防できるのは本当
魚には、健康効果の高い栄養成分が豊富に含まれています。そのため、普段の食生活を肉中心から魚中心に変えるだけで、高い健康効果が期待できます。魚を食べて病気予防できるというのは、本当なのです。具体的に、どんな病気を予防できるのでしょうか?

1つ目には、脳卒中や脳梗塞、心筋梗塞などがあげられます。血管が詰まってしまうと、その部分が破裂してこれらの疾患が発症してしまうわけですが、魚を食べることによって、起こるリスクを下げることができます。

魚に含まれている脂肪には、EPAが豊富に含まれています。これは、血栓を予防して血液の流れを改善する作用があるため、積極的に食べることによって「詰まりにくい血管」へと近づけます。EPAが多く含まれている魚には、ブリやマグロ、マイワシ、サンマ、サバなどがあります。脂身が多いと感じる魚がずらりと並びますが、魚の脂身はどれも不飽和脂肪酸なので、肉のように血管にとってマイナスの影響を与える心配はありません。

2つ目は、貧血があります。魚には鉄分やビタミンBが多く含まれており、ビタミンCと合わせて摂取することによって鉄分への吸収率が高まり、貧血予防効果が期待できます。鉄分やビタミンBを多く含む魚には、カツオやイワシ、シジミや煮干し、ヒジキなどがあります。ビタミンCは生食できる野菜やフルーツに含まれているので、貧血防止のために魚を食べるなら、魚の前にサラダを食べるのが良いかもしれません。

3つ目は、高血圧です。血圧を下げるためには、カリウムという成分が活躍してくれます。このカリウムを多く含んでいるのは、ブリやマグロ、鮭やカツオ、まだいやカンパチなどたくさんの魚が該当します。

4つ目は、風邪です。魚に含まれているビタミンAの作用によって、体内の免疫機能が高まるほか、粘膜が強くなります。特にウナギやサンマ、鮭にはビタミンAが多く含まれているので、風邪をひきやすい人や花粉症で悩んでいる人なら、ぜひこれらの魚を積極的に食べましょう。

5つ目は、便秘です。便秘を解消してくれる栄養成分というと、食物繊維をイメージする人は多いでしょう。魚の中でも昆布やわかめ、ヒジキなどの海藻類には、食物繊維がたっぷりと含まれています。しかも、食物繊維の中でも、腸内で水を吸収してゼリー状となる水溶食物繊維や、水分を吸収せずに腸壁にこびりついている便を根こそぎ落としながら排出する不溶性のものがどちらも含まれているので、腸内をすっきりお掃除して便秘解消ができます。

2. 魚を食べる際のコツ
魚を食べて病気予防するなら、たまにたくさん食べるのではなく、できるだけ頻繁に多種多様な魚をいただくのがポイントです。魚に含まれている栄養成分は、どれも健康効果が高いものばかりですが、それぞれ含まれている栄養成分は異なり、栄養効果も違います。多種多様な魚を食べることで得られる健康効果が高まり、結果的に健康アップにつながるでしょう。