魚を食べよう!~私たちの健康と栄養の関係

「魚が体にいいことは知っているけど、どんな魚を食べればいいの?」と思っていませんか。魚に含まれる健康と栄養の関係を見ると、どんな魚を食べたらいいのかが分かってきました。心身の健康と栄養には深いかかわりがあります。積極的に食べましょう。

№1 イワシ~魚界最強の栄養素!

イワシには、必須脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)と、EPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれます。DHAには、抗ガン作用、アレルギー緩和作用があります。脳の神経細胞を活発化させ、認知症リスクを軽減します。EPAには血中のコレステロール値、中性脂肪を減らす作用があり、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞のリスクを低下させます。

さらに、イワシは脂質の代謝を助けるビタミンB2が豊富なので、ダイエット中の方におすすめです。ビタミンB2には、皮膚や髪の毛の細胞再生をサポートする働きもあるので、美肌や健康的な髪の毛を保つのに役立ちます。

№2 鯖(サバ)~アンチエイジングに効果あり

青魚の鯖には、イワシと同様、DHAやEPAが豊富に含まれています。さらに、アンチエイジング効果で注目されている、セレンというミネラルを豊富に含んでいます。セレンには強い抗酸化作用があり、老化を早める活性酸素を体内から除去します。また、鯖に含まれるビタミンB2は美肌や美髪作りをサポートしますし、お肌のターンオーバーを促進するビタミンB6も含まれています。

№3 カツオ~疲労回復&筋肉強化

カツオ100g中には、約26gの良質な動物性たんぱく質が含まれています。たんぱく質はしなやかで強い筋肉を作る成分なので、体力をつけ、免疫力をアップさせます。

さらに、疲労効果のあるバリンというアミノ酸が含まれています。疲れやすい方、体力のない方、きれいに筋肉をつけたい方におすすめです。

また、カツオには吸収率の良い鉄分や、ヘモグロビンの生成をサポートするビタミンB12が入っているので、貧血予防にも効果があります。

№4 サンマ~バランス良い栄養素

サンマにはDHA、EPAなど、生活習慣病を予防する栄養素がたくさん含まれています。そして、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンA、血流を改善するビタミンE、脂質の代謝を促進させるビタミンB2など、たくさんの栄養素がバランスよく入っています。

骨を丈夫にするカルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの両方が含まれるので、骨粗鬆症などに悩む人におすすめです。

№5 マグロ~幸せホルモンで心身共にハッピー

マグロには、たんぱく質やDHA、EPAなどの栄養がたっぷりです。さらに、トリプトファンというアミノ酸がマグロには含まれています。トリプトファンは体内に入ると、セロトニンという物質に変化します。このセロトニンこそ、幸せホルモンと呼ばれる物質です。セロトニンには、ストレスを緩和させ、自律神経を整える働きがあります。セロトニンが減少すると、ストレスや疲労を感じ、脳が興奮してイライラする他、めまいや片頭痛、不眠の原因になります。