春夏秋冬・季節の魚図鑑

魚はお好きですか?では、魚の種類や旬には詳しいですか?魚が好きな方でも、「いつが旬ですか?」と聞くと、案外答えられないものです。旬の魚は、脂がのって美味しくなるだけではなく、栄養価も高くなります。ぜひ旬を覚えて、その季節の魚を食べましょう。季節の魚図鑑 を目安に、その季節の美味しい魚を満喫してください。

季節の魚図鑑 ・春が旬の魚

「真鯛」は3~6月にかけて産卵期の直前を迎えます。白子や卵を抱えて、うっすら桜色に染まります。そのため、この季節だけは「桜鯛」という名前で呼ばれます。身に脂がのって美味しいのは3~4月頃です。白子や卵が目当ての方は5~6月頃がいいでしょう。

「メバル」は、漢字で「眼張」または「目張」ですが、「目春」と書くこともあります。春告魚とも呼ばれる、春が旬の魚です。11月~3月頃に旬を迎えます。

同じく春告魚と呼ばれるのが「ニシン」で、産地により差はありますが、3~6月が旬です。「ニジマス」や「サヨリ」も春が旬です。また、魚以外では「アオリイカ」「タコ」「アサリ」などの魚介類も春が旬です。

季節の魚図鑑 ・夏が旬の魚

夏の魚の代表は、なんといっても「鮎」でしょう。保護のため、11~5月は禁漁となっている鮎は、6~8月頃に旬を迎えます。

「カジキマグロ」も夏の魚です。6~8月頃が旬です。なお、名前にはマグロと付いていますが、マグロとは科が異なります。

高級魚「スズキ」も同じく6~8月頃が旬で、脂ののりがよく、美味しくなります。

「イサキ」の旬は6~8月頃です。特に、梅雨時期のイサキは美味しく、「梅雨イサキ」などとも呼ばれます。

天ぷらにすると美味しい「キス」や「ハモ」、魚ではありませんが、「スルメイカ」「岩ガキ」なども夏が旬です。

季節の魚図鑑 ・秋が旬の魚

「サンマ」は秋の味覚の代表格で、9~10月の1カ月が旬です。サンマは冷たい海域を回遊し、成魚になる秋ごろに日本近海へとやってきます。

「白鮭」が産卵のために北海道、東北にやって来るのは9~11月頃です。そのため、この時期の白鮭は「秋鮭」と呼ばれます。

カツオと言えば初夏の初ガツオが旬だと思っている方が多いですが、美味しさで言えば秋の「戻りガツオ」の方が断然上です。秋になると身が深みのあるボルドーになり、脂がのります。秋のカツオはDHAやEPAなど栄養も豊富です。

「クロマグロ」「メバチマグロ」「太刀魚」なども、秋が旬です。

季節の魚図鑑・冬が旬の魚

「ヒラメ」は12~2月に身が引き締まって美味しくなる魚です。ただし、最近は養殖が多く市場に出回っているので、旬を意識されることが少なくなりました。

「ワカサギ」は11~3月が旬です。極寒の中、凍った湖に穴をあけてワカサギ釣りをする光景は、冬の風物詩となっています。

「ブリ」は「寒ブリ」と呼ばれるくらいで、11~2月が旬です。ブリは成長に合わせて名前が変わる出世魚です。しかも、関東と関西、九州、北陸など、地域によって名前が変わります。

「ハタハタ」「アンコウ」「コハダ」なども冬の魚です。